福西です。
中学生クラスの方です。
『クローディアの秘密』(カニグズバーグ、松永ふみ子訳、岩波少年文庫)、5章「噴水で」の要約です。
Y.M.さん
クローディアとジェイミーは、ミケランジェロのことを勉強しようと図書館まで行く。けれども、天使のことは分からず、クローディアは、すこし心が折れる。
帰ってからも、危険に包まれながら過ごす。閉館後、守衛から身をかくしている間に、二人は、彫像の場所が変わると知る。
情報は耳に入ったが、その分時間を取られたので、お風呂を噴水ですますことにする。二人とも楽しんだ。それに、来館者が噴水に願いとともに投げこんだお金をたくさんゲットした。
寝る前に、もう一度、天使を見る。クローディアはだきしめたいと思う。
床に入ってから、ジェイミーは、イタリア・ルネサンスのことより、家のことを考えた。二人とも、ホームシックになっておらず、きたえられて自身がついたと満足して眠りについた。天使の秘密は、朝までおあずけだった。
言うことなしの要約です。
「寝る前に、もう一度、天使を見る」は、この章の印象深いシーンです。ひっそりした美術館の中で、姉弟仲がさらに深まります。
ジェイミーは、他人について知るとき、「いっしょに暮らすか、カードをすること」だと言います。それのクローディア版が、「だきしめ」ることだと言えるでしょう。
また、「きたえられて自信がついたと満足し」たことは、前半の図書館でのクローディアの自信喪失と対になっています。