福西です。
小学生クラスの方です。
『クローディアの秘密』(カニグズバーグ、松永ふみ子訳、岩波少年文庫)、5章「噴水で」の要約です。
S.K.君
クローディアとジェイミーは貸し洗たく機屋で服をまとめて洗った。
二人は、図書館へ行き、手分けして、天使の像の事を調べる。クローディアは、はるか先を見すえる専門家と自分とをくらべ、自信をなくす。ジェイミーは、クローディアに、専門家にもできないことを利用しようといい、クローディアも立ち直った。
美術館のトイレに二人は分かれてかくれた。ジェイミーは運よく天使の像が広い所に移動するという情報をゲットした。
夜、二人は噴水で水浴びをした。噴水の底の硬貨を拾った。
簡潔でよいです。ポイントである「クローディアの自信の浮き沈み」をおさえています。
(以下は補注)
1)専門家にもできないこと
→美術館で天使像と住んでいることを指します。
2)ジェイミーは運よく
→トイレで、男性作業員の立ち話を聞くことができたことを指します。
Y.Y.君
二人は洗たく屋で、よごれものをまとめてあらう。
図書館までいき、天使の像やミケランジェロのことを調べる。
ジェイミーが「専門家にもできないこと」と言うとクローディアがなぜかおこりだす。
ジェイミーが麻薬入りのチョコレートを食べるふりをして、クローディアがびっくりした。
いつものようにトイレにかくれていると、ジェイミーが天使の像が移動したことに気づく。
夜、レストランの噴水で入浴し、落ちていた二ドル八十七セントをひろう。
チョコレートを拾って食べたシーンを忘れずに記してくれています。
(以下は補注)
1)クローディアがなぜかおこりだす。
→「私なんかは専門家の足元にも及ばない」という劣等感を、「専門家はね、あんたが考えてるよりもすごい人たちなの」と、ジェイミーの無知を見下して、解消しようとしたことを指します。
チョコレートの件は、それに対する仕返しともいえるでしょう。
H.F.さん
ふたりが家を出てから三日たった。クローディアは、毎日、下着をかえなければいけないと言いはった。下着をかえることに異議はない。問題は、洗たくをどうするかということだ。ふたりはよごれた下着を楽器ケースからとりだし、ポケットにはいるだけつめこんだ。はいりきらないのは身につけた。冬だから、べつにおかしいことではない。土曜日が、家事的なざつ用をするにはよい日のようだった。
ふたりがまぎれこむような小学生の団体はきそうにないので、ひるごはんは外でたべようとクローディアがいい、ジェイミーはさんせいした。クローディアは、テーブルにテーブルクロスがかかったようなレストランをもちかけたが、ジェイミーの「だめ」といういい方があまりにだんことしていたから、あきらめた。
はんばい店で、ごはんを食べて、貸洗たくき屋にいった。ふたりは、きかいに十セント入れて、洗ざいを買い、二十五セント玉を入れた。仕事がおわってみると、ふたりはがっかりした。洗たくものがイヤに黒ずんでいたのだ。
そのあと、ジェイミーは、あそびに行こうとうるさかったが、図書館に行った。ミケランジェロに関する本はどこにあるのかふたりは聞いた。女の人はふたりに児童室を教えたが、児童室の司書はドンネル分室を教えた。そして、そこに行った。クローディアは、十二ページ読んで、もうイヤになった。そのあと、ジェイミーは、クローディアのじゃまをした。でもまたジェイミーがじゃまをするまで研究した。ジェイミーは、クローディアに、ぼくたちは、天使とくらしているんだからすごいと話した。
トイレにかくれる時間でのことだった。ジェイミーは、天使がうつされることを知り、ソコニイレソコニイレと通信文を考えた。そのとおり、クローディアは、ソコニいた。それから、ふたりは、噴水にはいることになった。そこで、ジェイミーが、お金を発見し、どろぼうのようだけど、お金をもうけた。噴水からでたあと、ふたりは、ホームシックのことをかたりあった。
ていねいに出来事を追って書いてくれています。
(以下は補注)
1)ふたりがまぎれこむような小学生の団体はきそうにない
→クローディアたちは団体に紛れて館内で昼食をとるのが常でしたが、この日はそれができそうにないので、館外へ出たことを指します。
2)テーブルクロスがかかったようなレストラン
→上等なレストランのことです。
3)そのあと、ジェイミーは、クローディアのじゃまをした。
→ジェイミーは写真を探す係で、「ほらほら」と写真を見せてくることを指します。
みなさん、欠かさず要約をしてきてくれます。
次回の要約も楽しみにしています。