ことば3~4年(春学期の俳句)(2021/7/13)

福西です。

春学期に紹介した句は、以下の通りです。

三夏(5~7月)

あめんぼと雨とあめんぼと雨と   藤田湘子

何回も水鉄砲に打たれ死ぬ     木田千女

いきいきと死んでゐるなり水中花  櫂未知子

丹田に力を入れて浮いて来い    飯島晴子

ひきだしに海を映さぬサングラス  神野紗希

南風(みなみ)吹くカレーライスに海と陸 櫂未知子

影を出ておどろきやすきとなる  寺山修司

 

仲夏(6月)

おおかみにが一つ付いていた   金子兜太

じゃんけんで負けてに生まれたの 池田澄子

話しつつおほばこの葉をふんでゆく 星野立子

 

晩夏(7月)

水遊びする子に先生から手紙    田中裕明

白南風(しろはえ)や砂丘へもどす靴の砂 中尾杏子

きりきりと紙切虫の昼ふかし    加藤楸邨

空蝉のいづれも力抜かずゐる    阿部みどり女

青字が季語です)

よければ、つぎの一覧もどうぞ。小学生でも覚えやすい句を選んでいます。

ことば2~3年(俳句)