山びこ通信2006年11月号より転載します。
中学「英語の基本」・高校「英語の読み書き」 担当 山下太郎
英語は基本が大事です。英語の基本とは中学で学ぶ内容(英検で言えば3級レベル)です。山の学校では、中学生も高校生も、中学レベルの例文を繰り返し暗記させ、何も見ずにスラスラ英語に訳せる力を養っています(今は大学生もこの力が怪しい)。将来英会話に力を入れるにせよ、中学で学ぶ内容については発音も含め「正確に」「瞬間的に」英語に直せなければ、苦戦を強いられるでしょう。
また、生徒にとって気になる入試問題に取り組む上でも、この基礎力の有無は明暗を分けます。受験勉強では、文字をベースとした学習、とくに英文法の力が不可欠ですが、その際ものを言うのは、基本的な例文を暗記する力です。たとえば「5文型」の5番目の例文といえばこれがある、と記憶から例文を自在に取り出せる生徒は、学校の授業の説明もよく理解できるはずです。高校生の授業では、基礎力の確認と同時に大学入試の問題に挑戦してもらっています。英文解釈に関しては辞書を引かずに単語の意味を推測させ、問題を解く勘を養っています。英作文は質量ともに歯ごたえのある京大の過去問を中心に、辞書を引かず、いかに凡ミスをせずに合格答案(模範解答に非ず!)をまとめるかに挑戦してもらっています。