福西です。
この日は、『プーのたのしいパーティー』(クマのプーさんえほん8、ミルン、石井桃子訳、岩波書店)を読みました。
前回、プーがコブタを大水から助けました。そのことを称揚するために、クリストファー・ロビンが慰労会を開きます。
フクロが会のことをみんなに触れて回りますが、イーヨーはどうせ自分は招待されていないと早合点してすねます。しかし招かれたことを知ると喜び、今度は自分が会の主役だと勘違いします。
会がはじまると、イーヨーが長口上をのべます。その後、プーがプレゼントをもらい、会はお開きとなります。
クラスではここまで読みました。残りは次回に読みますが、最後のプーとコブタの会話が印象的です。
コブタとプーは、夕方の金色にかがやく光のなかを、かんがえにふけりながら、いっしょに家のほうへむかって歩いていました。ふたりは、ながいこと、なんにもいいませんでした。
が、とうとう、コブタがいいました。
「プー、きみ、朝おきたときね、まず第一に、どんなこと、かんがえる?」
「けさのごはんは、なににしよ? ってことだな。」と、プーがいいました。「コブタ、きみはどんなこと?」
「ぼくはね、きょうは、どんなすばらしいことがあるかな、ってことだよ。」
プーは、かんがえぶかげにうなずきました。
「つまり、おんなじことだね。」と、プーはいいました。
タイプの違う二人の意見の一致。友情だなと思います。
意見の一致のくだり、「がまくんとかえるくん」と似てるなぁ、と感じました。
前回の帰り道、雨が降っていました。
「先週は大こうずいの話だったのにめちゃめちゃいいお天気で、今日はパーティーのお話で全然雨が降ってなかったのに雨降り、正反対」と子どもが話し始め、「プーさんたちの世界みたいに、あべこべだね」と笑い合いました。その後、子どもの方から「雨降って地固まる、って知ってる? 雨が降ったら、いやだな、って思うかもしれないけど、その後には地面がよくなって、いいよって、、、イイヨー」と、これまたプーさんのお話の続きのようなやりとりをしながら、家に着きました。
なんてことないといえばなんてことないのですが、書き留めてお知らせしたくなりなりました。私も余韻の恩恵に預かっています。ありがとうございます。
福西です。お書き込みをありがとうございます。
>「雨降って地固まるって、知ってる?」
まるで宝物のようなエピソードですね!
前回 物語は雨、現実は晴。
今回 物語は晴、現実は雨。
「二重」にあべこべであること、
それを伝えたくなる気持ち、
すごく分かります(^^)
>「雨が降ったら、いやだな、って思うかもしれないけど、その後には地面がよくなって」
こうやって、自分でも言ってみること、誰かに教えてあげること、
そしてなにげなく聞いてあげること、どれも大切だと感じます。
そうやって、ひとつ一つが自分の言葉になっていくのですね。
>「いいよって、、、イイヨー」
(^^)このユーモア! 私もほっこりしました。
素敵な「帰り道の物語」を、ありがとうございました!