山びこ通信2020年度号(2021年3月発行)より下記の記事を転載致します。
『中学数学』
担当 浅野望
今期は中学2年生2名が参加してくれています。この授業の基本的な形式は自習です。学校の授業で取り組んでいる範囲の発展問題に取り組んだり、苦手に感じている分野の復習をしたりしています。私の役割は生徒さんから話をうかがって教材を用意し、わからない問題の解説や補足説明をすることです。私が中学生だったころは与えられた問題をただ解いていたのに対して、今の生徒さんは「方程式の文章題(距離と速さ)が不安だから問題がほしい」や「三角形の合同の証明の発展問題に取り組みたい」など今の自分に必要なことを認識し、それを何らかの形で補おうとするのでとても感心しています。結局、学校でおこなう勉強というのは、その内容をマスターするためというより、新しいことを学ぶ姿勢を得るためのものだと私は思います。また、それを早いうちから身につけておくと、何か新しい変化が起こったり、学ぶべきことが出てきたりしても、それらに柔軟に対応し、多くのことを吸収できるはずです。
さて、最近授業で話として出てきていますが、来年度はいよいよ高校受験があります。とはいっても、ここまでの様子を見る限り、(不安な気持ちは十分にわかりますが)新しいことを始めようと前のめりになるというよりはむしろ、ときには周りに頼りつつこの調子で落ち着いて取り組めばいいのではないでしょうか。もちろん、私も機会があればできる限りサポートさせていただきたいと思っています。