福西です。
『小公女』(バーネット、高楼方子訳、福音館書店)を読了しました。
受講生のみなさん、おめでとうございます。
カリスフォード氏に庇護され、もとの大金持ちとなったセーラは、以前親切にしてもらったパン屋をおとずれます。
パン屋のおかみさんは、身なりのみすぼらしかったセーラの変身ぶりに驚きます。
一方で、おかみさんは「あの時から王女様のようだった」とも証言します。
セーラは、そのほか、カリスフォード氏、ラムダス、カーマイケル家の子どもたち、ベッキー、アーメンガードといった、他者によって、「王女様のようだ」と思われていました。
それは身分や持ち物ではなく、人格と行動によってです。
セーラがパン屋のアンという少女に、ある一つの頼み事をして、物語はしめくくられます。
読了後、「この本、面白かった?」と受講生にたずねると、読後の好意的な感想が返ってきました。
笑顔でうなずいてくれる人もいました。
それだけで、この本を選んでよかったと思いました。
長かったような、短かったような。
一冊を読み通したこと、
だれかと一緒だったこと、
原作を味わったこと、
思い出となれば幸いです。
ますます本を好きになってくれることを願います。
(要約をまじめに欠かさずしてきてくれたことも、毎週、うれしかったです)
またいつか、また新しい本で会いましょう!
山下です。
おめでとうございます!
一冊の本を信頼できる先生、気心の知れた仲間と一緒に最後まで読み切ること。
最高の時間だったと思います。人生の宝を一つ手に入れたも同然です。
これからもどんどん世界を広げていっていただきたいと願ってやみません。
山下先生、福西です。
お祝いの言葉をありがとうございます。
>これからもどんどん世界を広げていっていただきたいと願ってやみません。
同感です。本を一冊読み終えるということは、あたかも心の中に一つの港を開くことなのかなと思いました。安全な寄港先が増えることで、受講生たちの心の旅が豊かになってほしいなと私も願います。