『小公女』を読む(西洋の児童文学を読むA、2021/3/11)

福西です。

『小公女』(バーネット、高楼方子訳、福音館書店)を読了しました。

受講生のみなさん、おめでとうございます。

カリスフォード氏に庇護され、もとの大金持ちとなったセーラは、以前親切にしてもらったパン屋をおとずれます。

パン屋のおかみさんは、身なりのみすぼらしかったセーラの変身ぶりに驚きます。

一方で、おかみさんは「あの時から王女様のようだった」とも証言します。

セーラは、そのほか、カリスフォード氏、ラムダス、カーマイケル家の子どもたち、ベッキー、アーメンガードといった、他者によって、「王女様のようだ」と思われていました。

それは身分や持ち物ではなく、人格と行動によってです。

セーラがパン屋のアンという少女に、ある一つの頼み事をして、物語はしめくくられます。

 

読了後、「この本、面白かった?」と受講生にたずねると、読後の好意的な感想が返ってきました。

笑顔でうなずいてくれる人もいました。

それだけで、この本を選んでよかったと思いました。

長かったような、短かったような。

一冊を読み通したこと、

だれかと一緒だったこと、

原作を味わったこと、

思い出となれば幸いです。

ますます本を好きになってくれることを願います。

(要約をまじめに欠かさずしてきてくれたことも、毎週、うれしかったです)

またいつか、また新しい本で会いましょう!