山下です。
新しい「山びこ通信」ができあがりました。
新しい先生による新しいクラスが多数誕生し、今までで一番分厚い冊子となりました。
巻頭文は「真似ること」。
個人的には、最後の一文に二重線を引きたいところです。
子どもたちは元来誰もが感受性豊かであり、誰もが「真」なるものを模倣したいと目を輝かせています。その目を曇らせぬためにも、大人は子どもたちの「表現」に一喜一憂するよりも前に、彼らを取り巻く環境が、模倣に値する「手本」を含むかどうか、常に注意を払うべきだと言えるでしょう。
「子どもは大人の背中を見て育つ」という言い方があります。
家庭で、親が真摯に学ぶ姿勢を見て、子どもは学ぶことへのあこがれを抱きます。
大人がそれを放棄して、子どもに「学べ」と命じると、子どもは複雑な心境になるでしょう。
人生100年時代と言われます。
生涯教育という言葉もよく耳にします。
司馬遼太郎氏の言う「人間のヒモノ」(好奇心を失った大人)にならぬためにも、我々大人自身が率先して学びへの情熱を静かに、確かに燃やし続けたいと思います。