福西です。
新しいクラスです。今学期からよろしくお願いいたします。
このクラスでは、毎週1冊、低学年向けの児童書を選んで、読むことを予定しています。
初回は、『みちくさ一年生』(あまんきみこ、講談社)を読みました。
受講生のWちゃんは、すらすらと、気持ちを込めて読んでくれました。
読んだ後、内容を確認しました。
前半は、はらっぱで道草をしてしまったこと。後半は、教室に入りたくても入れないこと。
主人公は、なおこちゃんと、たえちゃんという、一年生の二人。
前半では、なおこちゃんが先生にしかられることを恐れて「かえろう」と言い出し、たえちゃんがはげまします。
後半では、たえちゃんが教室のドアを開ける勇気を出せず、なおこちゃんがはげまします。
「もし自分だったらそういう時、どうしよう」と、等身大の関心事として、読者に伝わる内容でした。
後日、たえちゃんのお母さんが、
「ああ、ふたりとも 大きくなったわねえ」
と、にっこりしました。
と感慨にふけるシーンがあります。お母さんの知らないところで解決した秘密のできごとは、二人を内面から成長させたようです。
このあまんきみこの「一年生」シリーズは、読後感がすてきです。おススメです。