
福西です。本年もよろしくお願いいたします。
『白い盾の少年騎士(下)』(トンケ・ドラフト、西村由美訳、岩波少年文庫)を読んでいます。
「8章 最後の戦い」を読了しました。
担当者の要約です。
Aさん
12 決闘
決闘がはじまる。ダホナウト王が審判だ。善と悪がぶつかりあう。エヴィラン王が馬から落下し、地面の上での戦いとなる。王の盾が砕けたとき、王は剣をかえる。皇太子に剣がかする。しかし、皇太子が勝利した。が、王の剣に毒がぬられていたことが発覚した。皇太子の旗がゆっくりと下ろされた。
K君
13 川の岸辺で
決闘の地にウナーヴェン王の二人の皇子は埋葬された。エヴィランとウナーヴェンの軍隊はそれぞれの国へ帰った。ダホナウト王もダホナウト市へ戻り、ティウリにアルディアン騎士がすすめていた大山脈への巡礼を許可した。テハロンはみどりの川の北へ引っ込み、息子がターレン城主となった。リストリディンら数名も野生の森にとどまった。
イリディアン皇太子とエヴィラン王の決闘は、勝者も敗者も死ぬこととなり、ティウリは涙を禁じ得ませんでした。
これは個人的な感想ですが、王位をめぐる兄弟の悲惨な相打ちというモチーフに、アイスキュロスの『テーバイを攻める七人の将軍』を想起します。作者がその古典作品を念頭に置いていたのか、質問してみたいところです。
残すは、エピローグです。