福西です。
『白い盾の少年騎士(下)』(トンケ・ドラフト、西村由美訳、岩波少年文庫)、第8章「最後の戦い」の10と11を読みました。
ティウリがリストリディンと再会しました。
「わたしは、この出会いを楽しみにしていた」
と、リストリディン。行方不明になった彼の探索からこの冒険が始まったことを思い出しました。
リストリディンは外交使節としてエヴィラン王と会見します。その使節にティウリも同行します。
エヴィラン王はイリディアン皇太子との一騎打ちで戦いの決着をつけること、ダホナウト王にその立会人になってもらうことを要求します。
前回、ティウリとエヴィラン王とのチェスは、イリディアンのおかげで決着がつきました。
しかし、イリディアンとフィリディアン(エヴィラン王)との決着は、彼らが生まれたときからずっと、ついていないのでした。すなわち、ウナーヴェン国の王位をかけた戦いの決着は。
「わたしが死んで、ようやく負けになるのだ」
と、エヴィラン王は負けを認めません。まるでチェスのルールのようです。
はたしてその結末は、どのように受講生たちに受け止められるのでしょうか。
一番古い受講生が小学5年生のころから始まった『王への手紙(上下)』『白い盾の少年騎士(上下)』の全4冊シリーズ。長かったこの講読も、あと2回でおしまいです。