つくるB(1003)

福西です。前回に続き、このクラスでは「鎧」(甲冑)を作りました。

 

(だんだん鎧らしくなってきた様子)

 

さて、最初は材料の切り出しから。ダンボールは最初四角いので、それをこちらが望むような形にカットしていきます。

 

先週、カッターナイフの刃を上向けにして持っていたのですが、今回は「こう?」とちゃんと直してくれていました。また添える左手の場所も正しいです。実際には、まだ切るには力が足りませんが、まず型から入って慣れてもらえば、だんだん力の入れ加減も後からついてくると思います。今は半部ぐらいの深さまで切れるようになっています。なので、コツコツとした上達ぶりを(幸い、マンツーマンでついて見てあげられるので^^)見守りたいと思います。(一人ではまだ危ないです)。

 

しかしながら、T君は工作を好きなだけあって、さすが1回分かった事は、次からはしっかりと頭に入って実践してくれているので、「さすがだなあ」と感心します。

 

たとえば、今回は新たに「ひも」を使うことに挑戦したのですが、最初、結びかたが分からなかったところ、ちょっとやってみせただけで、次からは自分でもできるようになってくれました。

 

  

今回新しく身につけた「ひもの結び方」。両方の紐で丸を作って、その穴に片方のひもを通すということは、やってみてなるほど、と思えることの一つです。つまりこの日、T君の頭ではなく、手が覚えてくれたことになります。

#ちなみに私は1年生の頃、スケートではく紐靴を自分では結べずに、大人の手を借りてくやしい思いをした覚えがあります(笑)

 

 

(紐を通す穴を開けているところ。錐を使うまでもないので、はさみで代用。こういう実際的な使い方も、技として^^)

 

穴は16箇所開ける必要があって、それをこつこつとしてくれました。満足のいくものを作るには、それだけの手間ひまが必要だということです。

ガムテープのちぎり方もいよいよ堂に入ってきました。おそらく今回は30回以上、ちぎったのではないかと思います。それでも完成させるために、面倒くさがらずにするのがえらいです。

 

  
そして、以前は「ガムテープ達人」でしたが、今回T君は「両面テープ(わっか)にして貼る」技をマスターしてくれました。これで免許皆伝! いよいよT君も「ガムテープ名人」の域です(^^)
 
鎧を内側から補強しているところ。これが手元の見づらさからなかなか思うように行かず、「(さっきつけた)ガムテープが頭にくっつくのが、もうはらたつ!」と、この日、一番プンプンしていたシーンです。精神力の尽きかけた時こそが勝負時ですよ。そういう山を乗り越えることが「つくる」クラスでは大事です。後の達成感も大きいので。
このあと、「さね」(板)をたくさん重ねた足の覆い部分を作って、平家物語に出てきそうな大鎧みたいにしたらどう? と提案したのですが、地面についてしまうのが不評で、やむなくカットしました(^^;)。

 

というわけで、完成した鎧。お母さま、いつも運んでいただいて、ありがとうございます。ご苦労様です。

(授業では色を着けるところまでいかなかったのですが、またお家で続きをしてみてください^^)

 

次回は、もし続きがしたければ続きを、ダンボールはひとまずいいということであれば、カタパルトで飛ぶ紙飛行機を作ろうと思います。

(これです)