1031 山の学校ゼミ(倫理)

浅野直樹です。

 

カントの『判断力批判』の続きです。

 

カントの天才論はその部分だけ引用されるほど有名です。

 

天才は独創的でなければならないが、範例となるような規則性を有していなければならないという主張です。天才は自分の作品の作り方を学べば誰でもわかるようなやり方で説明することはできないのだけれども、お手本となるような特性を備えているということです。

 

このアンチノミーは純粋理性批判から維持されている構造でもあります。