かず5年(0926)おまけ

福西です。ここ数週間の取り組みのおまけとして、帰り際の10分で、以下のような「素数遊び」をしました。

 

(素因数分解をしてくれるプログラム。フリーのソフトで見つけました)

 

以前、10000までの素数表を配ったので、ここでは、そこにも載っていないような、もっと大きな素数を考えることにします。

 

問い

7桁の数を入力せよ。

素数を出すまで家には帰れない(笑)。

 

7桁と言うことは、1234567、すなわち100万の位の数になります。そしてprimeと表示されればクリアです。でも、これがなかなか出ないので、「よし、オレがやってみる」「何言うんや、次オレの番やぞ!」「ちょっと待って、オレも試したいことがあるんや」と、なかなか白熱した様子でした(笑)

 

ためしに1000001を入力してみると…ああ、残念。101で割り切れます。(数ってすごいですね)

 

1010101も、73×101×137です。(見切れていて、すみません。要拡大)

 

案の定、1234567も駄目。(ちなみに7654321も駄目でした^^;)

 

9876543も駄目。

 

ちなみにこの場合、「各桁の合計が3の倍数のとき、元の数も3の倍数になる」という有名な判定法が思い出されます。

9+8+7+6+5+4+3=42で、42は3の倍数。だから、9876543も3の倍数。(「だから」の証明は易しいです)

 

また、上と同様に考えるなら、偶数や5の倍数にならなようにするには、あらかじめ1の位には2,4,5,6,8,0を避けることが必然です。つまり、1の位には1,3,7,9しか入力できないことになります。

 

また他にも有名な判定法としては、

「各桁の和が9の倍数なら、元の数も9の倍数」(9去法)や、

「各桁の数を交互に足し引きした結果が11の倍数なら、元の数も11の倍数」(11去法)

 

といったものがあります。このようにある程度の倍数判定法を知っておいて、それを最初から避けるというようにすれば、たちまち「頭を使う」問題となります。もしご興味がある方は、ぜひこちらのサイトにある「倍数判定法」をご覧下さい。

 

『倍数の判定』(私的数学塾「私の備忘録」より)

 

#私は、大学生ぐらいまでの頃は、この手の問題にかかずらうことには、正直、「馬鹿ばかしい! 何の役に立つのんだ、こんなこと」という憤懣を感じたことがありました(^^;)。しかしそれは、いわば「ぬか漬」の味が分かるようになっていくのと同じで、時がたてば、だんだん、こうした数論的な問題にも、「すごいなあ!」と素直に驚けるようになってきました。

 

そしてとうとう…

“4512007  is prime!”

やっと出ました! この日、これが生徒たちの間で一番最初に出た素数でした。

 

この後、次々と素数を言い当てて「おっしゃ、帰れる!」と喜び勇んで帰宅しました(^^)。

 

さて、これはふと個人的に思ったことですが、以下のような、面白いなあと感じた瞬間がありました。

499は素数。

4999も素数。

49999も素数。

 

ということは…?

 

ああ~。残念。499999は31で割り切れてしまいました。

なので素数ではありません。

 

しかもこのあと、4の後ろに9を続けていくと、逆に素数でないことの方が多くなってきます。

 

このように、「もしかして、法則を見つけたかも?!」と、思える瞬間が何度となく訪れては、そのつど胸を躍らせるのですが、いやはや、素数相手にそんな簡単にいくはずもなく、びくともしない手ごわさにはじき返されてしまうのでした(^^)。