「図形のお話」を読む(2019/10/17)

福西です。

『図形のお話』(中田寿幸、実業之日本社)を読了しました。

受講生の皆さん、おめでとうございます。

最後は相似比の話でした。長さが2倍になれば、面積は2×2=4倍、立体は2×2×2=8倍になることをおさえました。

 

教科書以外の本で「算数を読む」ことで、それまでの理解を多角的にとらえ直すことができます。これからも続けていきましょう。

次のテキストは、『算数が好きになる本』(芹沢光雄、講談社)です。「考える」という行為から算数が出てくるいきさつを掴んでもらえたらと思います。

 

後半は、論理パズルを1題解きました。

証明文の書き方のコツは、場合分けの全体像という「ゴール」を意識することです。そこから「もしも」の場合分けを組み立てます。ゴールが見えていないと、文章の迷路の中で迷いながら書くことになってしまいます。まだなれていない人には、それが見られます。

また、ペンキ塗りにたとえると、塗るべき壁の広さとペンキの量とをまず確認することです。「このペンキの量だと、最初に濃く塗りすぎるとペンキが足りなくなって、むらができるな」という見通しをつけることです。そのように、細かく書きすぎて息切れしないよう、まんべんなく場合分けをして、証明文を完成させましょう。いずれ、「以下同様に」という便利な言葉も説明していきます。