福西です。
『黒ねこサンゴロウ3 やまねこの島』(竹下文子、偕成社)を読んでいます。
10/1は、8「ポケットから手を」と9「長老カシザエモン」を読みました。
貝がら島の住人は、外界との接触を断つ掟を持っています。掟を墨守する住人のせいで、サンゴロウたちはあやうくうみねこ島へ帰れなくなるところでした。「島の情報を漏らさない」と約束しても、なかなか信用してもらえません。
「信じられるかね。」
「信じろよ。」
サンゴロウの一歩も引かない度胸のおかげで、むしろ長老はサンゴロウを信頼できると認め、島を出ることを許可します。
10/9は、10「しずむ女神」を読みました。
貝がら島を出たサンゴロウは、ナギヒコに見せたいものがあると言って、ある湾に立ち寄ります。そこに女神の船首像をつけた沈没船が眠っていました。サンゴロウはその船の歴史から、貝がら島の住人はやまねこ族だろうと想像します。やまねこ族とは、昔うみねこ族と仲の悪かった種族です。そのことを黙っていたサンゴロウの人の悪さに、ナギヒコは肩をすくめます。
さてうみねこ島に戻ろうとしたとき、サンゴロウの身に異変が生じます。
カレハ熱だ。感染した!
サンゴロウが倒れたということは、船を操作できる者がいないということです。洋上で、薬もありません。はたして、ナギヒコはどうするのでしょうか…? というところで、時間になりました。
秋の俳句を一つ紹介しました。
をりとりてはらりとおもきすすきかな 飯田蛇笏
すすきが秋の季語です。ひらがなが、折り取ったすすきの重みさながらです。