福西です。
『黒ねこサンゴロウ3 やまねこの島』(竹下文子、偕成社)を読みはじめました。
第1章(p6~20)を読みました。
主語の「わたし」は、サンゴロウではなくて、医師のナギヒコです。そこへサンゴロウが急用でやってきます。(前作では、サンゴロウのもとへナギヒコがやってきました)。
今回はナギヒコの視点で語られます。面白い仕掛けです。
サンゴロウが言うには、ある島でカレハ熱が発生したから、ワクチンを持って一緒に船に乗って来てほしい、とのこと。医者の任務をせっつくサンゴロウに、ナギヒコはため息をつきます。
「おまえねえ、ただしいことばっかりいうなよ。世の中って、そんなにただしくできていないんだよ。」
と。これにサンゴロウは笑って請け合い、結局二人は翌朝に落ち合うこととなりました。
読み終わってからはじめに戻り、1ページずつ、内容を確認するクイズを出しました。これがよい感じでした。定番の形式にしていこうと思います。
残りの時間は、歳時記で好きな季語を見つけて、それについて調べてもらいました。
トマト、こがねむし、カーネーション、さくらんぼ、風鈴、かしわもち
歳時記は辞書と違って、季節感や味わいが記されています。意外な切り口からの描写に、はっとなります。また、他の人の作った作品(例句)を読むと、なるほど、とうなずけます。
暇な時間にパラパラとめくってくれたら、と思います。