浅野です。
Kさんは三角比の範囲を、試験前ということで最初から復習しました。単位円で考えるべきところ(0°≦θ≦180°のとき)を三角形だけで考えたりと、混乱が見られました。二重分数の計算はしっかりとマスターしていました。時間の都合で最後まで見直せなかったのが心残りです(逆に言うと、時間に合わせておざなりに済ませてはいないということです)。
Cさんは確率の範囲で、どうしても計算間違いから抜け出せません。式を立てるところまではいつもスムーズに進めるのですが、計算間違いのせいでその正しい式を疑ったりしてしまいます。C(組み合わせ)では逆に考えて計算を楽にする(例:10個のものの中から8個を選ぶ10C8を、選ばない2個に着目して10C2と考える)といった工夫をしてくれているので、これ以上の対策は思いつきません。あとは練習しかないでしょうか。
上の二人の例を読んで思うことは、もうひとふんばり!ということです。上の状態は誰もが通過するポイントであり、ここで焦るか諦めるかして、結局「わからない」とか「数学は苦手」と決めてしまう人が多いです。逆に、このポイントでもうひとふんばりしてみる、とか、じっくり時間をかけて最初から解いてみる、など、「しつこく」、「ねばりづよく」取り組めたら、必ずもう一段上のステージに上がれます。数学は理知的な科目の代名詞のように思われますが、こと学校の数学について言えば、私は「(解いてみせる!)という熱いハートが大事」と常々思います。蛇足ですが、陸上の練習だと、トラックを10周すると1周めより10周めがしんどいわけですが、数学の問題は、1度めより10度めに解く方が圧倒的に「楽」です。難しい問題にでくわしても、あきらめずに何度もアタックする「根性」が、スマートな解法を「頭で理解」するだけの勉強より、力になる気がしています。
>あとは練習しかないでしょうか。
仰るとおりですね。自信がつくまであきらめないで、がんばってほしいです。