福西です。
次の俳句を紹介しました。
そら豆はまことに青き味したり 細見綾子
滝の上に水現れて落ちにけり 後藤夜半
そら豆と滝が夏の季語です。
受講生たちに、覚えている俳句を口々に言ってもらいました。その際、ファイルも見返してもらいました。
玉虫を拾ったので紹介しました。晩夏の季語です。
ちょうど雷が鳴り、雨が降ってきました。梅雨入りが近いです。梅雨と雷も、夏の季語です。
また、青梅(読みは「あおうめ」)、枇杷、蛇苺、どくだみ(十薬)、柿の花を外で見ました。
どれも夏の季語であることを指摘しました。
柿の花はクリーム色の目立たない花です(写真は花は落ちて実ができかけています)が、その「目立たない」が本意。作句においては使いやすく、親しみやすい季語です。私は好きです。
『黒ねこサンゴロウ キララの海へ』(竹下文子、偕成社)は、12と13章を読みました。
ミリの夢は、鳥になりたいことでした。サンゴロウは、自分の子供時代の夢が船乗りになることで、今それがかなっていることを実感します。
ミリとの別れの日、水平線に船影が見えます。「声の波」の甲斐があり、イカマルが助けに来たのでした。マリン号は他の船に回収され、ガラス貝も無事とのことでした。サンゴロウもウミネコ島に帰れることになりました。
残すところあと1章です。
紙芝居は、『ねずみきょう』(武士田忠/脚本、渡辺有一/絵、童心社)を読みました。
受講生たちは「見たことある」とは言いながら、細かいディーテールを知らなかったので、読み甲斐がありました。
1 おんちょろちょろ でてこられそうろう
2 おんちょろちょろ あな のぞきそうろう
3 なにやら ふにゃふにゃ はなされそうろう
4 おんちょろちょろ かくれてそうろう
5 おんちょろちょろ また のぞきそうろう
6 そのまま ちょろちょろ かえられそうろう
泥棒の入るタイミングと、ねずみ経とのシンクロが面白味です。
「おんちょろちょろ~そうろう」のフレーズが楽しく、口ずさみながら家路につきました。