ことば1~2年(2019/6/11)

福西です。

次の俳句を紹介しました。

そら豆はまことに青き味したり  細見綾子

滝の上に水現れて落ちにけり  後藤夜半

そら豆と滝が夏の季語です。

受講生たちに、覚えている俳句を口々に言ってもらいました。その際、ファイルも見返してもらいました。

玉虫を拾ったので紹介しました。晩夏の季語です。

ちょうど雷が鳴り、雨が降ってきました。梅雨入りが近いです。梅雨と雷も、夏の季語です。

また、青梅(読みは「あおうめ」)、枇杷、蛇苺、どくだみ(十薬)、柿の花を外で見ました。

 

どれも夏の季語であることを指摘しました。

柿の花はクリーム色の目立たない花です(写真は花は落ちて実ができかけています)が、その「目立たない」が本意。作句においては使いやすく、親しみやすい季語です。私は好きです。

 

『黒ねこサンゴロウ キララの海へ』(竹下文子、偕成社)は、12と13章を読みました。

ミリの夢は、鳥になりたいことでした。サンゴロウは、自分の子供時代の夢が船乗りになることで、今それがかなっていることを実感します。

ミリとの別れの日、水平線に船影が見えます。「声の波」の甲斐があり、イカマルが助けに来たのでした。マリン号は他の船に回収され、ガラス貝も無事とのことでした。サンゴロウもウミネコ島に帰れることになりました。

残すところあと1章です。

 

紙芝居は、『ねずみきょう』(武士田忠/脚本、渡辺有一/絵、童心社)を読みました。

受講生たちは「見たことある」とは言いながら、細かいディーテールを知らなかったので、読み甲斐がありました。

1 おんちょろちょろ でてこられそうろう

2 おんちょろちょろ あな のぞきそうろう

3 なにやら ふにゃふにゃ はなされそうろう

4 おんちょろちょろ かくれてそうろう

5 おんちょろちょろ また のぞきそうろう

6 そのまま ちょろちょろ かえられそうろう

泥棒の入るタイミングと、ねずみ経とのシンクロが面白味です。

「おんちょろちょろ~そうろう」のフレーズが楽しく、口ずさみながら家路につきました。