福西です。
紙芝居の『夏のいしゃ』(桂文我/脚本、梶山俊夫/絵、童心社)と『うなぎにきいて』(桂文我/脚本、長谷川義史/絵、童心社)を読みました。
どちらも落語の演題です。
『夏のいしゃ』は、蛇に飲み込まれた医者が、蛇の腹の中で下し薬を調合して脱出する話です。
『うなぎにきいて』は、店の人が突然うなぎを手に持って走り出します。「どこへいくんだ!」という周囲の声に、「前に回って、うなぎにきいて!」、というのが落としどころです。
次の俳句を紹介しました。
翅わつててんたう虫の飛びいづる 高野素十
てんとう虫が夏の季語です。高野素十は、写生句(読者の脳裏にありありと景が浮かぶような句)を多く残した俳人で、その代表作の一つです。
これまでにした俳句を穴埋めクイズにして、書いてもらいました。
『黒ねこサンゴロウ キララの海へ』(竹下文子、偕成社)は、「11 記憶」を読みました。
ミリに案内された場所に、サンゴロウは「きたことがあるような気がする」と言います。けれどもなぜか思い出せません。ミリは「それ、前世の記憶っていうんじゃない?」とつぶやきます。
ミリと話していると、サンゴロウの今いる場所は、ハナミサキだということが分かります。食事をとり、サンゴロウはミリと親しくなりますが、船を失ったことをいよいよ切実に感じます。