福西です。
『図形のお話』(中田寿幸、実業之日本社)のp90~99を読みました。
直方体の展開図について考えました。
立方体は、1種類の形の面を6枚はり合わせて構成します。
直方体は、3種類の形の面を2枚ずつ向かい合わせて構成します。
前回、立方体の展開図の種類が11通りあることを見ました。それをもとに、今回は直方体の展開図を次のように考えました。
1)立方体の展開図を1つ選びます。
2)面を1つ決めます。その面について、直方体に使う3種類の面で置きかえます。面のたて、よこは区別します。つまり6通り考えます。
3)そこから、齟齬がないように立方体→直方体の展開図を構成します。これで6通りできました。
3)立方体の展開図は11通りあるので、同様に考え、66通りできました。
4)そのうち、回転して同じ展開図が12通りあるので、これを除いて、54通りがすべてと分かりました。
後半は論理パズルをしました。
『きつね』
ここに、A、B、Cの3人の男がいます。一人はしょうや、一人はりょうし、一人はきつねがばけたものです。
しょうやは、りょうしに勝ち、
りょうしは、きつねに勝ち、
きつねは、しょうやに勝ちます。しょうやとりょうしはかならず正しいことを言い、きつねはかならずうそを言います。
さて、三人がつぎのように話しています。A 私はCに勝つ。
B 私はAに勝つ。
C 私はしょうやです。さてAは、しょうや、りょうし、きつねのどれなのかを当ててください。
受講生のAoiちゃんは、次のような仮定をおいて、3パターンに場合分けし、証明しました。
1)もしAがしょうやだったら
2)もしAがりょうしだったら
3)もしAがきつねだったら
「仮定する」や「矛盾」といった言葉を積極的に使いました。
1)の場合 (Aの言葉から)しょうやが勝つCはりょうしになる。だがCは「私はしょうや」と言っている。→矛盾
2)の場合 (Aの言葉から)りょうしが勝つCはきつねになる。Cは「私はしょうや」とうそをいうことになり、これはCがきつねであることと矛盾しない。→正解の候補
3)の場合 きつねはうそをつくから、Aの言葉は「私はCに負ける」の意味になる。よってCはりょうし。だがCは「私はしょうや」と言っている。→矛盾
結局、答えは1つで、2)の場合のみ。
答 Aはりょうし。
できあがった答案は、言うことなしでした。
手ごたえがあったようで、Aoiちゃんも自分から「面白い」と言ってくれました。