浅野です。
Cさんは学校での課題を活用して、しばらく前から習っていた恒等式や不等式の範囲の復習をしていました。そのときに模範解答とは異なる方法でもよいかとの質問を受けました。
実際の数値は忘れましたが、a+b+c=2のときに以下の等式(この記事では省略)が成り立つことを証明せよという問題がありました。模範解答ではうまく式変形をして証明をしていたのですが、なかなかそれは思いつきません。このような場合は条件式から文字を一つ消去するのが鉄則です。例えばc=2-a-bとして証明したい等式に代入すると(左辺)=(右辺)になるはずです。Cさんもこちらの方法で進めていて、手間はかかりつつも証明を成し遂げたときには満足げでした。
>手間はかかりつつも証明を成し遂げたときには満足げ
二重線を引きたい箇所です。じつは、昨日亮馬先生と同じことを話していました。生徒が「手間をかけ」「証明を成し遂げる」喜びを共有するには、それなりの「時間」となにより先生の「忍耐」(苦しみという意味ではなく)が必要です(ちなみに「愛は忍耐である」という言葉があります)。