福西です。
『白い盾の少年騎士(上)』(トンケ・ドラフト、西村由美訳、岩波少年文庫)を読んでいます。
気が付いたら、もう半分を超えていました。
そういうとき、これまで淡々と続けてきたことに、誇り(こう言っていいと思います)をおぼえます。また「楽しい」と思って、前に進む元気が得られます。
一人で飛ばし読みしたのではないことは、クラスの参加者がお互いに知っています。
要約、語彙、共感したこと、質問したいこと、まねたい表現、印象的な表現。
複数の立場の人間がいて、「読む」という体験に、よりリアリティを追い求める。
その積み重ねが、まぎれもない、自信です。
虚勢や、独りよがりではない、ということです。
本を読むことは、常識です。
でも、その延長で、一回読めば「読んだ」と思ってしまいます。
そうではありません。
もちろん、一回とゼロ回とでは、大きく違います。
でも、その先があります。
もしそれがいい本なのであれば、
何度でもチャンスがあれば、開く。
続きが気になるから、読む。
忘れているから、読む。
みんなと今度読むから、予習(おさらい)で読む。
要約するために、また読む。
そしてみんなと、音読で読み合わせる。
読み飛ばしていたところを、再確認する。
その時にまた、新しい発見をする。
そういう繰り返しを、続けていけたらいいなと思います。
その価値を共有している仲間と登る、読書の山登りは、楽しいです。
しみじみと、そう思います。
次回は、『第4章 ピアック』1と2を読みます。