『高校英語 A・B』『英語講読 A・C』クラス便り(2019年2月)

「山びこ通信」2018年度号より下記の記事を転載致します。

『高校英語 A・B』『英語講読 A・C』

担当 浅野直樹

近頃、NHK ラジオの「ラジオ英会話」や、その講師を務める大西泰斗さんの著書『一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法』(ナガセ、2011)がブームになっているようです。人気の秘密は、堅苦しい文法から脱却して、ネイティブのようにイメージで捉えようというアプローチにあります。そのアプローチには賛否両論があるでしょうが、それがどのようなものかを知っておいても損はないでしょう。

2018 年度の「ラジオ英会話」のテキストの各月の最初の説明ページにそのアプローチの概要が記載されています。英語は語順が命であることを前提として、俗に言う 5 文型が呼び方を変えて踏襲されています。SV が自動型、SVC が説明型、SVO が他動型、SVOO が授与型、SVOC が目的語説明型です。説明型で be 動詞以外が用いられる場合は特にオーバーラッピングと呼ばれます。

語句の修飾に関しては、前から修飾するなら指定、後ろから修飾するなら説明という、指定ルールと説明ルールの2つのルールだけで解説されます。

その他、番組内やテキストの本文ではイメージや感情が多用されます。

中学校や高校での学習とは趣が異なるかもしれませんが、会話で瞬間的な応答をする場合や、英語で書かれた文章をたくさん読む場合には、複雑に考えているととても追いつかないので、自然と上記のようなシンプルな考え方へと帰着します。

 

【補足】

英語講読のブログ(毎週の記録)は「こちら」です。