福西です。
『西遊記(上)』(渡辺仙州/編訳、偕成社)の第七章、p164~180を読みました。
先の第六章では、唐の太宗の時代に場面が飛び、三蔵法師が登場しました。そして三蔵は観音菩薩のはからいで、唐から西天(インド)を目指すことになります。道中、岩山に挟まれた悟空を助け、これをお供とします。
さて、今回。三蔵と悟空の泊まった民家に、盗賊が押し寄せます。しかし悟空がいとも簡単にやっつけます。すると、盗賊の一人が三蔵の馬を奪って逃げ出します。しかし行き会った川から白い竜が現れ、盗賊は馬もろとも飲み込まれてしまいます。追ってきた悟空は、その白竜と対峙します。
戦闘描写がコミカルで、ときおり笑いがもれました。
残りの時間は、先週に続いて俳句作りをしました。生徒たちが「お題を出して」というので、「春休み」「水温む」を出しました。
T君が、できた句をすぐによしとせず、「これだと、他の人も似たのを作っていそうだな」と言いながら推敲していました。自分から月並みを避け、普遍性を意識することは素晴らしいことだと思います。
Sちゃんは季重なりに細心の注意を払い、季語が「響く」句を考えていました。また、発想の幅を広げ、水温む→沖縄→マングースと連想していました。「春休み」→「踏切が踊っている」という詩の断片も口ずさんでいました。「言葉探し」を大事に思ってくれている様子でした。
一方、ギャ句に走る様子も見られました。私からは「ギャ句はいつか飽きるよ。でも、私もそうだったけど、飽きるところまで行くのも一つかな」とアドバイスしました。