数学を勉強して何になるのかと聞かれたので、私なりの答えを書いておきます。
一番わかりやすいのは数学をそのまま用いることです。買い物でも計算はしますし、何らかの計画の最適な解を求めるためには方程式を解いたり、関数のグラフを描いたりします。
しかしそれだけだと「自分は将来数学を使わない」と言われると苦しくなるので、多様なものの考え方を養う訓練になるというのが二番目の答えです。同じ事柄を代数的に考えたり、幾何的に考えたり、あるいは関数として考えたり、ベクトルとして考えたりすることはよくあります。数学は正しく推論を進めれば整合性が取れるようにできているので、いろいろな考え方をする練習を行うにはもってこいです。