福西です。先週(9/11)の授業の様子です。
この日は、前回のおわりに電卓を使って、2×2×2×…としたのが面白かったので、今回もまた電卓を持ってきました。今度は、1000という数がどれだけ大きな数であるかを実感してもらうために、次のようなことをしました。きっとみなさんも、小さい頃にしたことがあるのではないでしょうか。
「1」
「+」
「1」
「=」「=」「=」「=」「=」「=」「=」「=」…!
と。
いくらかハンディをつけて、私と生徒たちとで競争をしました。生徒たちの方は疲れたら交代で、キーを打ち間違えたら、覚えてる一番最後の数字からまたスタート。そうやって数がどんどんと増えていく様子を見守りました。「うわあ、もう200!」「また100増えた!」という歓声があがりました。
そのようにしてひとしきり電卓に触れたところで、最後に、魔法の数を伝授しました。
九九は2年生でもうすぐ習うと思いますが、9の段の数を、次の魔法の数にかけると、面白いことがおきます。
12345679
「 1~9のうちで、好きな数を一つ言ってみて」
「7」
「じゃあ、7×9=63。この数覚えておいてね」
「うん」
「それでは、電卓で12345679と押してみて」
「8はないの?」
「そう、それがミソ」
「はい、押したよ」
「それに、さっきの63をかけてみて。すると、あなたの好きな数字が…」
「わあ、777777777! すごい。なんでなん?」
「さあ、なんででしょう。魔法だから?」
と、こういう感じにびっくりしてもらいました(^^)。
「ぼくは、3やってみよ!」
「わたしは、こんど5!」
と、実際どの場合でも、333333333や555555555といった、数のオンパレードになることを確かめました。
これは、中学生で習う文字式で10進数を表せるようになると、なぜそうなるか証明できます。(有名な「九去法」とも少し関係します)。小学生の範囲では、12345679×9=111111111となることが一つの種明かしで、それに好きな数をかけていることに気が付けば、なるほど、と思ってくれれることでしょう。(ただ1~2年生にはまだ「魔法」として、種明かしはこれからのお楽しみにとっておきました^^)。