しぜんB(2018/9/20, 10/4)

2018/9/20の記録

担当の梁川です。

この日は雨のため、室内での取り組みとなりました。

前回「あるもの」を作ろうと拾っておいたパチパチくん(杉の葉)、ですが、その
「あるもの」とは「お香」です。

まずはみんなで協力して、ハサミで細かく刻み、ふるいにかけ、すり鉢で細かくしていきました。
本当は、十分に乾燥した状態のものを粉状にまでして、それをお湯で練って固めるそうなのですが、葉っぱの乾燥が不十分だったため、刻んで細かくしていく段階で粘り気が出てきました。
しかし、案外この粘り気で、そのまま固まってくれるかもしれません。加えて言えば、この粘り気が、葉に含まれる油分であり、パチパチよく燃える原因でもあります。

最後に厚紙で作った型に押し込んで、乾燥を待ちます。

失敗か成功かは次回のクラスで判明すると思いますが、
香りという点では、いわゆる「森の香り」というのでしょうか、一心に作業を続けている間あずっと、清涼感のある濃厚な香りが部屋中に漂っており、新しい発見でした。

また、ふるいにかけて余った大粒の粉を、水差しの水の中に入れてみると、まるでお茶っ葉のように見えてきました。本当に、お茶にできるかもしれません。
それも、別の機会にみんなと一緒に調べて検証してみたいと思います。

2018/10/4の記録

またしても生憎のお天気だったため、ほとんどを教室で過ごしました。

ちょうど最近、カエルに成り立ての小さなカエルを飼育していましたので、それらを観察したり、教室に置いておいた自然関連の書籍をそれぞれに手にとったりしながら、みんなとお話をしました。

その中で、オタマジャクシとカエルの呼吸、について触れました。

「オタマジャクシはエラ呼吸、カエルになると肺呼吸」というように、一般的には中学の理科などで教えられてきたようですが、実はそう単純でもないようです。

 

それは、陸に上がるまでの一連の過程や、まさにその瞬間を、つぶさに観察した人には共感できることではないでしょうか。

さっきまで水の中で息をして生き、今からは陸の上で息をして生きる、という不思議さには尽きるところがなく、そうした尽きない不思議を、これからも生徒の皆さんには沢山発見して言って欲しいと願っています。

 

クラスの冒頭には、前回試みた「杉のお香」の点火式を行いました。

型から外すと崩れやすかったり、火(煙)が長持ちしなかったりしましたが、

「いいにおい!」という声が上がりました。

 

まだまだ続きの待っている「杉の葉っぱ」を用いた取り組みです。

(担当:梁川健哲)