2018/10/30の記録
久しぶりに隣山の「茶山」まで行ってみました。案の定、道中の景色が所々台風の影響で変わっていました。
最後の急な坂を登りきって、茶山につくと、即興競技「ドッヂぼっくり」(松ぼっくりをあてるドッヂボール)、ロープをつかった綱引き大会、と続きました。
倒れそうで倒れない立ち枯れの木を6年生がゆすって、力比べをしています。
「先生もやってみて!」
私も体中で押してみますが、まだまだ木が押し返してくる力は強いです。
そのとき、「私が木を守る!」と言って、Mちゃんが立ち枯れの木をかばいました。
まるで、「木の精」が現れたような場面でした。私も押すのを止め、「そうだね、そっとしよう」と答えました。
同じものでも、子どもたちによって向き合い方は色々です。
大きな松の倒木の上に登ると、西の空に横たわる分厚い雲の下に、夕焼けの帯が一文字に輝いているのがよく見えました。
代わる代わる眺めるみんなの顔も体も、全部が桃色に染まっていました。
最後は障害物競走をして、もうそろそろ帰ろうというとき、
「あ!」とAちゃんが、先程ゆすっていた木の根元に手を伸ばして何かを捕まえました。
真っ黒でぽてっとした大きなヤモリでした。
この木を守っていた守り神でしょうか。
久しぶりの遠出で、とくに高学年は小学校での駅伝の練習で疲れているようでしたが、頑張ってくれました。
帰り道の森の暗さに季節を感じます。
また、みんなで特別な夕焼けを眺めましょう。
2018/11/13の記録
「今度はあの谷に行ってみようよ!」という生徒さんの提案により、久しぶりに「すり鉢谷(←と勝手に呼んでいます)」に行きました。
前回通り過ぎた再、右手の谷の底、陽のあたる広場に、ひときわ大きな木が横たわっているのが見えていたからです。
大人でもちょっと尻込みするような勾配があるのですが、「山は得意」というだけあってさすがです、1年生のH君もひるむことなく慎重に谷を降りていきました。
降りてみると、大きく枝を広げたまま横たわる木はすごい迫力でした。普段は味わえない角度からの眺めはとても新鮮です。
早速みんなは枝の中に吸い込まれていきました。
枝渡りを終えたあとは、急勾配を四つ足で駆け上ったり滑り降りたりの鬼ごっこをし、くたくたになったところで、例によって「梅ジュース」で乾杯しました。
そして、真っ暗になった谷をよじ登って、真っ暗な森を、みんなで帰ってきました。
(担当:梁川健哲)