福西です。この日はABクラス合同でしました。
最初に私が読んだのは、文字が一つも出てこない絵本でした。
(作/新宮晋、福音館書店)
これは池の中に映っているものがどんどん変わっていく、そういう「小さな池(の中には何)が見えますか?」というメッセージの絵本です。
次に「うつるもの」という連想で、『おかあさんの目』(あまんきみこ)を読みました。(今度は文字があります^^)
(作/あまんきみこ、絵/くろいけん、あかね書房)
「瞳」の中には「童」がいます。そして私がこの本を選んだ理由は、今のみんなの目がとてもきれいだから、ということでした。正直言うと、4年生には少し物足りなかっただろうと思います。と言うよりはむしろ、まだ「早かった」のではないかと思います。なぜこの本を私が取り上げたのか、みな一様に「?」という顔をしていましたので。でも、私は、今の生徒たちに、ぜひこの本のメッセージを一度「耳に入れて」おきたいと思ったのでした。「美しいものを見たら、一生懸命見つめなさい」と。それが何を言っているのか今は分からなくても、「これ、聞いたことある」と、どこかでまた出会ってくれることを願って読みました。
そのあと、「いつだれがどこでなにをどうした」をしました。
一回目は、紙を回して書いてもらいました。すると…
いつ 「去年の冬休み」
どこで 「家で」
だれが 「サンタクロースとシーサーのゆめのきょうえんが」
なにを 「プレゼントを」
どうした 「あそんでいた」
と、最後の「あそんでいた」が、みんなの笑いを誘う、面白い文章になりました。
これに気をよくして、二回目は、分担を決めて同時に書いてもらい、せーのでつなぎ合わせました。結果は…
いつ 「今年の夏休みに」
どこで 「こうえんに行って」
だれが 「友達が」
なにを 「デルタドロメウスと、ユタラプトルと、コンプソグナトゥスと、セイスモサウルスを」
どうした 「(お金を)巻き上げた」
となりました。だんだん慣れてきた感じがありますね(笑)。
最後は、全員にそれぞれ、意味の通った「いつどこで…」を書いてもらって、そこからランダムに一文ずつひろってきて組み直すということをしました。
元の文章
「おとつい、家で、ゆうれいが、ものをもって、うごいた」
「8月3日に、山の学校で、りょうま先生の、物をいっぱいとったら、とてもおこられた」
「中生代の白亜紀、草食きょう竜と、肉食きょう竜が戦う場で、プロトケラトプスとダスプレトサウルスと、ズニケラトプスが、…」(時間切れのためここまで)
「せんそう時代に、りょうま先生の家で、ぞうが、あばれて、家がこわれてすめなくなって泣いていた」
(全部の紙を保管していなかったのが残念なのですが、思い出す限りは、こんな感じでした)
↓
できあがった文章
「せんそう時代に、山の学校で、プロトケラトプスとダスプレトサウルスとズニケラトプスが…」
このようなナンセンスな文章を考えることも、想像力が必要な遊びだと思います。思いがけず、クラスの垣根を取り払った時間にすることができてよかったです。また合同でする機会があれば、こういうこともしましょう。