しぜんB(2018/9/6, 9/20)

9/6の記録

夏休み明けに、Fukinoちゃんがしぜんの絵日記を描いてきてくれたので紹介しました。

また、夏休み前に預かっていた日記の中に、ハトたちが雨の中、水たまりを踏んで遊んでいて、羽が濡れるの大丈夫かな?と心配していた場面があったので、これまでに私が拾った「宝もの」の鳥の羽を紹介し、水を垂らしてみる実験をしました。

その後、森へでかけました。二日前に激しい台風21号が過ぎていったあとなので、ちょっとドキドキしながら森へ入って行きました。

案の定、と言いますが、思った以上に木が折れたり倒れたりしていて、森の様子が一変しているので、足元や頭上にも注意をはらいながら進みます。
いつもなら枯れ葉の茶色い道も、青々した葉の道になっています。

その中に、杉の葉っぱもありました。
焚き火の時に着火剤として活躍してくれる、みんなの呼ぶところの「パチパチくん」ですが、これを使った別の提案があったので、少し集めておくことにしました。

他にも、足元には色々なものが落ちていました。
いつもならもっと季節が進んでから見られるあけびの実や、まだ青々としたドングリ、小さいイガグリや、ガの繭(と思われるもの)などもありました。

ひみつ基地はどうなっていたかと言うと、名残は留めていますが、もう再建不能、というのがみんなの印象でした。ところが肩を落とすというよりは、また別の場所に作ろうよ!と前向きな提案が出ました。
「夕焼けが綺麗に見える場所がいい」という意見から、西側の視界が開けた場所を探していると、ちょうどよさそうな場所が見つかりました。

大きな木が根本から倒れ、場のシンボルになっており、そこに腰掛けることもできました。折れた根本には空洞があって、そこに何とも言えないほど濃縮された木の匂いが漂っていました。

そろそろ帰ろうという時、足元にいた小さい虫を発見しました。「シャクトリムシ」でしょうか?つぴーんと真っ直ぐになって枝に化けている(?)姿が可愛いかったです。何故か、「ポチ」と名付けられました。
次の日、「ポチ」は与えておいた葉っぱも食べず、菓子箱の外に出ていたので、逃してあげる前に拡大写真を撮っておきました。ここに載せておきます。

9/20の記録

本日は雨のため、室内での取り組みとなりました。

前回「あるもの」を作ろうと拾っておいたパチパチくん(杉の葉)、ですが、その
「あるもの」とは「お香」です。

まずはみんなで協力して、ハサミで細かく刻み、ふるいにかけ、すり鉢で細かくしていきました。
本当は、天日で乾燥させたものを粉状にまでして、それをお湯で練って固めるそうなのですが、葉っぱの乾燥が不十分だったため、刻んで細かくしていく段階で粘り気が出てきました。
しかし、案外この粘り気で、そのまま固まってくれるかもしれません。加えて言えば、この粘り気が、葉に含まれる油分であり、パチパチよく燃える原因でもあります。

最後に厚紙で作った型に押し込んで、乾燥を待ちます。

失敗か成功かは次回のクラスで判明すると思いますが、
香りという点では、いわゆる「森の香り」というのでしょうか、一心に作業を続けている間ずっと、清涼感のある濃厚な香りが部屋中に漂っており、新しい発見でした。

また、ふるいにかけて余った粉を、水差しの水に入れてみると、まるでお茶っ葉のように見えてきました。本当に、お茶にできるかもしれません。
それも、別の機会にみんなと一緒に調べて検証してみたいと思います。

(担当:梁川健哲)