ことば3~4年(2018/12/5)

福西です。冬学期もよろしくお願いいたします。

これまでに紹介した夏・秋・冬の俳句を、クイズ形式にしながらおさらいしました。

【夏】

うれしきは葉がくれ梅の一つかな  杜国

蛞蝓といふ字どこやら動き出す  後藤比奈夫

幸せのぎゆうぎゆう詰めやさくらんぼ  嶋田麻紀

枇杷の実を空からとつてくれしひと  石田郷子

紫陽花剪るなほ美(は)しきものあらば剪る  津田清子

ビー玉を沈め金魚をよろこばす  那須淳男

やがて死ぬけしきは見えず蝉の声  芭蕉

【秋】

ほろほろとむかご落ちけり秋の雨  一茶

鰯雲子は消ゴムで母を消す  上田照敏

秋刀魚焼く匂の底へ日は落ちぬ  加藤楸邨

芋の露連山影を正しうす  飯田蛇笏

【冬】

跳び箱の突き手一瞬冬が来る  友岡子郷

かくれんぼ三つかぞえて冬となる  寺山修司

大根の白さは生きていく白さ  中村明子

綿虫が舞ひ赤松が聳えけり  広瀬直人

大榾(ほた)をかへせば裏は一面火  高野素十

残りの時間は、新聞の続きや、好きな本の読書案内を書きました。