福西です。
新しく読むテキストを選定しました。
『三国志』(1~4)と『西遊記』(上中下)(ともに渡辺仙州編、偕成社)を候補に挙げ、第一章を読み比べました。
三国志の冒頭は、張角が南華老仙から「太平要術の書」をもらって道術を修め、黄巾党を結成します。その勢力も、最初は五百人だったのが、五十万の「軍」に膨れ上がります。そして役人や宦官の横暴、賄賂、役職の売買で腐敗した「漢王朝を倒せ!」と威勢を張ります。そこまで読みました。
西遊記の冒頭は、花果山に石猿が生まれ、そのときの爆音が天界まで響きます。千里眼や順風耳といった天界の神将たちが色めき立ちますが、天帝はまだ手を下さずともよいと命じます。石猿(孫悟空)は生まれてすぐに文字が読め、言葉を発します。そしてその胆力で花果山の猿たちをあっと言わせつつ、虹色に光る滝の裏に、水簾洞を見つけます。そこまで読みました。
どちらも次の展開が気になります。生徒たちの反応も「どっちも面白そうだ」というものでした。生徒たちに選んでもらい、『西遊記』に決まりました。
次回から、続きをじっくり読んでいきます。
この日も音読が楽しいと感じました。