ことば3~4年(2018/10/10)

福西です。

論理パズルの作文をしました。(なお、9/26は百人一首、10/3は俳句をしました)。

『三人の男の子』

運動場に三人の男子がいます。彼らは、ベン、アダム、カイという名前です。ただ、はじめて見るあなたには、だれがだれだか分かりません。そこで、つぎのように彼らに紹介してもらいました。

サッカーをしている男子 「あのバスケをしているのが、カイだよ」
バスケットをしている男子「いや、野球をしているのが、カイだよ」
野球をしている男子   「バスケをしているのが、アダムだよ」

さて、ベンという名前以外の男子は、かならず正しいことを言っていますが、ベンは必ずうそをつきます。

さてあなたは、三人の名前を言い当てられるでしょうか?

授業では、次のような理屈を組み立てました。

もし、野球をしている男子がベン(うそつき)だったら?

サッカーとバスケットの男子は、アダム(正直)かカイ(正直)。その二人の発言の正しさから、カイがバスケットも野球もしていることになる。矛盾。

よって、野球をしている男子はベンではない。

ならば、野球をしている男子は正直者。

だから、野球をしている男子の発言「バスケをしているのが、アダムだよ」は正しい。よって、バスケットをしている男子はアダム

バスケットをしている男子はアダムなので、その発言は正しい。

よってその発言「野球をしているのが、カイだよ」から、野球をしている男子はカイ

最後の残った、サッカーをしている男子がベンのはず。

その発言「あのバスケをしているのが、カイだよ」は真実ではない(バスケットはアダムが真実)。これこそが、ベンがうそつきであることに矛盾しない。よって、サッカーをしている男子はベン。

答「バスケット=アダム、野球=カイ、サッカー=ベン」

以上のように問題を整理し、あとは各自の言葉で(自分の頭のフィルターを通過させて)書いてもらいました。400字詰1枚~1枚半でした。

結構な負荷がかかったと思いますが、長距離走のように、フィニッシュには達成感がうかがえました。