ことば1年(2018/7/3)

福西です。次の絵本を読みました。

『きんのおの』(蜂飼耳/文、宇野亜喜良/絵、岩崎書店)

先週のYちゃんのリクエストです。イソップ寓話にはさまざまなバリエーションの絵本が出ていますが、木こりの絵に思い切った動物化(宮沢賢治っぽい)がなされています。生徒たちは「知ってるかもしれない!」と、筋の既視感にムズムズしながら聞いてくれました。微妙にあいまいなところを埋めるのが、絵本を読む楽しみでもあります。

イソップは古典にも通じるので、興味を持ってくれたらうれしいなとひそかに思っています。

『つくもがみ』(京極夏彦/文、城芽ハヤト/絵、岩崎書店)

ものを粗末にすると化けて出る…ではなくて、大事に使うと、百年目にものがつくも神になる、というハッピーエンドのお話でした。こわくなかったので、生徒たちにはやや肩透かしのようでした。

『やさしさとおもいやり』(宮西達也、ポプラ社)

生徒たちには、これが一番面白かったようです。文字の多さをちっとも感じさせない独特の文体。読んでいる私が一番引き込まれました。ティラノサウルスシリーズは13冊出ていますが、どれも心に突き刺さります。今回も間違いなくそうでした。

 

最後に、夏休みの出来事を俳句にしてもらえるよう、用紙を配りました。俳句を作りたくなったらでいいので、チャンスとしてご活用ください。

春学期はこれでおしまいです。それではまた9月に会いましょう。