福西です。次の絵本を読みました。
『きんのおの』(蜂飼耳/文、宇野亜喜良/絵、岩崎書店)
先週のYちゃんのリクエストです。イソップ寓話にはさまざまなバリエーションの絵本が出ていますが、木こりの絵に思い切った動物化(宮沢賢治っぽい)がなされています。生徒たちは「知ってるかもしれない!」と、筋の既視感にムズムズしながら聞いてくれました。微妙にあいまいなところを埋めるのが、絵本を読む楽しみでもあります。
イソップは古典にも通じるので、興味を持ってくれたらうれしいなとひそかに思っています。
『つくもがみ』(京極夏彦/文、城芽ハヤト/絵、岩崎書店)
ものを粗末にすると化けて出る…ではなくて、大事に使うと、百年目にものがつくも神になる、というハッピーエンドのお話でした。こわくなかったので、生徒たちにはやや肩透かしのようでした。
『やさしさとおもいやり』(宮西達也、ポプラ社)
生徒たちには、これが一番面白かったようです。文字の多さをちっとも感じさせない独特の文体。読んでいる私が一番引き込まれました。ティラノサウルスシリーズは13冊出ていますが、どれも心に突き刺さります。今回も間違いなくそうでした。
最後に、夏休みの出来事を俳句にしてもらえるよう、用紙を配りました。俳句を作りたくなったらでいいので、チャンスとしてご活用ください。
春学期はこれでおしまいです。それではまた9月に会いましょう。
楽しく充実した時間が流れていますね。
夏の思い出を俳句にするというのはよい課題だと思いました。
旅行先でも「あ、浮かんだ!」となりそうです。
クラスで絵本を読んでもらったり、俳句を作ったり、友だちの発表を聞いたり。
幼稚園時代の延長で捉えると、何気ない日常風景に思えます。
子どもたちも、(保護者も)、今はそう変わったことをしていると思わないでしょう。でも、学年が上がると、周囲の風景が一変します。
それどころではない、となります。
しかし、今このクラスで流れている空気が中学になっても、高校になっても、教室で流れさえすれば、子どもたちは健全に社会に羽ばたくと私は思います。
この空気が学びの基本です。
今、小学校の他のクラスをみても、中学以上のクラスをみても、そこには「対話」があります。どの先生も、懇切丁寧に、「ひとりひとり」と向き合い、言葉が自然に行き来しています。
記事を拝読し、私が小1の「ことば」のクラスを持っていたときのことを懐かしく思い出しました。