福西です。
梅雨に入り、この日は雨でした。いつものように、最初、読解のプリントをしました。
そのあと、歳時記にある夏の俳句から、20句ほど印刷した紙を渡しました。その中からクラスで「一人5句を選ぶ」ということをしました。
3票が最高点で、以下の2句が選ばれました。
うれしきは葉がくれ梅の一つかな 杜国
幸せのぎゆうぎゆう詰めやさくらんぼ 嶋田麻紀
1句目の梅は、梅の実のことです。それが季語です(青梅:仲夏、6月)。梅雨どきの暗い葉の間に、黄緑色の明るい丸みがぱっと目に飛び込んでくる。心も明るくなる。それがいいと思ったようです。
2句目の季語はさくらんぼ。これも仲夏(6月)です。「ぎゆうぎゆう詰め」という措辞が分かりやすくて、人気がありました。おそらく、ぎゅっとなりすぎてこぼれ落ちる、という含みもあるのでしょう。
後半は、絵本を読みました。
『ジャーニー』(アーロン・ベッカー/作、講談社)
この絵本は、文字がありません。そこで、見開きごとに交代で、生徒たちがイメージしたことをナレーションする、ということをしました。
「かいたものが本物になる」というマーカーを持って、女の子が不思議な旅に出かける、という内容です。独自に文章を付けることが、結構面白かったようです。
「もう一冊やりたい」とAちゃんが言ったので、3部作の連作から、もう1冊取り出しました。
『リターン』(アーロン・ベッカー/作、講談社)
これを読み終えて、時間いっぱいになりました。