前川です。
前回は『ルキリウスへの手紙』24の22節途中から25節途中までを読みました。主にエピクロスの言葉を引用して、死を恐れることによる人生の不安を一笑に付します。firmare「堅固にする」という語が何度も用いられているのが、やはり魂の持ちようを意識するストア派の立場なのでしょう。
本日の一文。(文の後半ですが)
Ne nimis amemus vitam et ne nimis oderimus.
「人生を愛しすぎてもいけないし、憎みすぎてもいけない。」
中庸の人生、それは平凡かもしれませんが、それでも生きるに値する人生なのでしょう。