![ラテン語初級講読C](https://www.kitashirakawa.jp/yama-blog/wp-content/uploads/2023/05/2021-05-19-23.22.08-2-e1685531534636.jpg)
前川です。
前回は『ルキリウスへの手紙』24の22節途中から25節途中までを読みました。主にエピクロスの言葉を引用して、死を恐れることによる人生の不安を一笑に付します。firmare「堅固にする」という語が何度も用いられているのが、やはり魂の持ちようを意識するストア派の立場なのでしょう。
本日の一文。(文の後半ですが)
Ne nimis amemus vitam et ne nimis oderimus.
「人生を愛しすぎてもいけないし、憎みすぎてもいけない。」
中庸の人生、それは平凡かもしれませんが、それでも生きるに値する人生なのでしょう。