前川です。
今回は『ルキリウスへの手紙』24の15節半ばから17節までを読みました。短い文が多く、読みやすい部分でした。苦難に対する心持ちなどについて述べられています。苦難の原因として、「豪華な食事」があげられているのはローマらしいと思います。
今日の一文。
Quicquid fieri potest, quasi futurum cogitemus.
「起こりうることは、将来に起こることだと考えよう」
人間は、都合の悪いことは「起こらないことだ」と考えたがるものですが、そういう姿勢への戒めともなります。リスク管理の態度でもあり、あらゆる人への警告とも言えましょう。
今学期はあと一回、補習があります。
山下です。毎回先生のレポートを楽しみにしています(とくに「今日の一文」)。短くてもはっとさせられる言葉であったりします。ラテン語を知らなくても、日本語だけでもはっとさせられます^^ 漢文もそうです。セネカはよい教材ですね。残り一回よろしくお願いいたします。