担当の梁川です。春学期、第1回目、2回目の記録。
【4/12】
たまたま風邪が治ったばかりの子や足を痛めている子がいたり、お休みの子がいたりで、あまり元気の無い、静かな雰囲気で初回クラスは始まりました。そうした時は、無理をせずというのが一番ですし、また、そうした時こそ森は元気をくれたり、気持ちを穏やかにしてくれたりするものだと感じています。
昨年度の冬学期に作り始めたばかりの「基地」へ足が向かいました。森の通り道の傍らに、さりげなく囲まれた場所を作っています。「別に『秘密』基地じゃなくてもいいよね。『家』みたいなのを作ってみたい」というのがみんなの意見でした。
枝を探してきて壁を編む作業を少ししたあと、敷物を敷いて「家」の中に寝転がってみました。いつも「今日は走りたい!」と言うNaoto君さえ、空を仰いで「…気持ちいい…」と微笑んでいました。いつもより一際静かな時間が流れる中、すぐ近くで小鳥の美しい囀りが聞こえ、みんなで「はっ」とする瞬間がありました。
【4/26】
Bクラスでも筍掘りになりました。
5年生の二人が自ずと下の学年とペアとなり、力を合わせて掘っていました。筍は、周りの地面も根っこも硬いですが、その分負けてたまるかと言わんばかりに熱が入っていました。
Ayanoちゃんが掘った筍は、その大きさもさることながら、珍しく根っこからきれいに抜けました。そのように抜けた筍の姿を見るのは私自身も初めてでした。大体の場合、このくらいの大きさになっていると、手強くて、大抵地面の中で折り取るしかありません。凄まじい迫力の根っこを皆で興奮ぎみに観察しました。
一人一つおみやげが出来たところで、「基地」に向かいました。
久しぶりに再開する基地は、なぜだかショボクレて見えたようで、「何だか残念な感じ…」とShizukuちゃんが肩を落としていました。
それでも、もう少し壁がはっきりしてきたら立派に見えるのではと、作業を続けました。そんな中、「ブランコがあったらいいのになぁ」とNaoto君が呟きました。横にせり出した木が無いか、あたりを見回していると…
ありました!何とかロープを吊るせそうな木が。ただし、周りが藪に覆われていたので、それらを整理させてもらうことにしました。
刈り取った葉っぱ付きの枝、感じがよいので基地の壁にあてがってみるとぴったりでした。「何だかいい感じ!」ということで、刈り取った枝を次々と基地の周りに刺したり絡めたりする作業が加速度的に進んでいきました。
基地はもう「しょんぼりした」感じではなく、青々とした葉に囲まれ素敵な雰囲気になっていました。
実に、色々な発見の詰まった一日となりました。