Iさんからの提案で、秋学期は『荘子』逍遙遊篇を読むことになりました。テキストは、清・郭慶藩輯『荘子集釈』(中華書局、1961)を使います。今回は、まずこの注釈書について簡単に説明してから、本文の読解に入りました。
『荘子』のようによく知られた書物でも、実際に読んでみるとやっぱり難しいですね、というのが、各自予習してみての感想でした。これまで読んできたもののなかでも、もっとも古い部類に入る書物で、めずらしい表現、変わった言い回しも少なくありません。
ただ、短い寓話が順につながっていく内容ですので、ひとつひとつ丁寧に読んでいけば、篇全体の意味も分かってくるのではないかと思います。今学期も頑張りましょう。
木村