0419 山の学校ゼミ(倫理)

浅野直樹です。

 

本当にプラトンの著作にはあらゆる問題が含まれていると感じます。

 

ポストモダン以降優勢になった相対主義の源流はプロタゴラスにあると言え、『テアイテトス』では彼の説が綿密に吟味されています。話の本筋である「知識とは何か」という問いから脱線する形でプロタゴラス説の検討に多くのページが割かれています。結論的に、ソクラテス(プラトン)はその説を反駁するわけですが、これほどの扱いをするということは有力な考え方だったのでしょう。