ラテン語初級講読(クラスだより2010.2)

「山びこ通信」(2010.2)より講師のメッセージを転載します。

セネカ『ルキリウス宛書簡(倫理書簡)』を2名の参加者と読んでいます。1 回15 行程度と、初級講読Bよりはやや多めの量となっています。スタイルは同じですが、受講生のレベルに合わせてややスピードアップしている感じです。

セネカのテキストは時折例外はありますが、文そのものは比較的分かりやすいと思います。その意味で、初級の教材としては適切であると考えています。ストア派の考え方は現代にも通じるところがあり、二千年前と人間は変わっていないのかと嘆く一方、新たにテキストから学ばされることも沢山あります。また翻訳を参照していますが、日本語で読むのと原文で読むのとでは雰囲気にもやはり違いがあります。その意味で、ラテン語で読むことには大いに意義があるといえるでしょう。

次期も引き続いて書簡を読んでいきます。ラテン語原文で読む楽しみに、どうぞ参加してみませんか。詳細についてはどうぞお気軽にお問い合わせください。

(前川 裕)