山びこ通信」2017年度冬学期号より下記の記事を転載致します。
『つくる』3年・4〜6年
担当 福西 亮馬
そのときのクラスの様子や、個々の興味を探り、生徒たちとの間で「今日何を作るか」を相談しながら、取り組んでいます。
3年クラスでは、Aoiちゃんが『スクイーズ』というスポンジを使った工作に家で夢中になっていると聞き、それを一から作るところを見せてもらいました。「好きになったら一途」という様子が垣間見られました。Akoちゃんはスクラッチに興味が出ました。最初は市販のもので挑戦しましたが、自分でも好きな色で下地を用意できたらなあというのが、次の興味です。クレヨンの上に黒のアクリル絵の具を塗って、それは実現できます。夢がさらに広がるように応援したいです。
4~6年クラスでは、12月に光るクリスマス・ツリーを作り、1月にダンボール工作をしました。写真ではそれぞれ、Chi君が日本の城を、Ryo君が宇宙船の発射台を、Tomo君がツリーを作っているところです。
生徒たちは独自の発想・アイデアを持っています。ふだんは眠っているそれが、材料や道具を目にしたとき、またそれらの不足をほどほどに経験するとき、活性化します。また、困難を「自分のこと」として耐えたとき、そのあとの達成感はひとしおです。そうやって、「自分の分身」ともいえる工作世界を、目に見える形に落とし込むお手伝いを、これからも陰ながら続けたいと私は思います。