岸本です。
今日は、これまでと違って『歴史小品』という作品の一部を読みました。
久しぶりに物語形式の文章に触れたので、生徒さんには新鮮だったかもしれません。
今回読んだのは、「孔子、粥にありつく」と「孟子、妻を出す」の二篇です。
それぞれ、「聖賢」と名高い儒教の大立者ですが、郭沫若が著したこの二篇では、そのイメージとは少し異なる二人が描かれていました。
思想・歴史的背景などを解説しながら進めましたが、生徒さんはすらすらと読み進めてくれました。
また、ところどころ語句の意味や登場人物の心情を口頭で尋ねると、きちんと読解して答えていました。
「腹黒い」孔子や、「ダメ男」孟子といったイメージを読み取り、解説を踏まえて筆者のユーモアをしっかり理解できていたのは、良かったと思います。
来週の補講で、春学期は最後ですが、次回もこの『歴史小品』の作品を読みたいと考えています。