『ことば』3〜4年・4〜5年クラス便り(2018年2月)

山びこ通信」2017年度冬学期号より下記の記事を転載致します。

『ことば』3〜4年・4〜5年

担当 福西 亮馬

 両クラスとも、百人一首、俳句、推理クイズ、漢字を、ローテーションして取り組んでいます。百人一首では、3~4年生にはじめての生徒が多いので、まずは二十枚に制限しています。その方が同じ札になじみやすく、得意札を作りやすいからです。何事も導入が肝心です。最初は「何だろう、何だろう?」と思っていた生徒が、俳句よりも長い五七五七七のリズムに、次第に興味を示してくれるのが、私もうれしいです。坊主めくりでも、「姫の札は、それを詠んでから場の札をもらう」など、さりげなく耳に入れる機会を設けています。一方、俳句では、定型を意識しつつ、一週間の出来事をつづってもらうことが多いです。それが一種のコミュニケーションの役目を果たしています。俳句の全作品は、生徒ごとにまとめ、ずっと保存しています。それをまたお見せします。そのとき、思い出をふりかえりましょう。

 推理クイズでは、小学生は「謎を解く」という形式が好きなのだなと実感します。解けないとムキになるところが、生徒たちと私との接点です。また漢字では、「先生を困らせる問題」というのがはやっています。漢字の成分を分解し、復元する問題です。(導入はこちらが問題を出します)。漢字辞典から、習ったもの、習っていないもの、無差別に取材された問題に、私が「うーん!」とうなる様子が、生徒たちにとっては作り甲斐のようです。「宿題を先生に出す」という逆転のモチーフです。

 4~5年クラスでは、『シュナの旅』(宮崎駿、徳間書店)を読み終えました。今は『大どろぼうホッツェンプロッツ』(プロイスラー、偕成社)のシリーズを読んでいます。
 
 クラスでしたことが、そのときそのときの記念になればと思います。