山びこ通信(2010.2)より講師のメッセージを転載します。
この授業ではHans H. Orberg, Lingua Latina I: Familia Romana という、デンマークで出版された教科書を使ってラテン語を一から学んでいます。現在、全35課のうち、12課まで進みました。この変わった教科書に初めは戸惑っていた受講生の方々も大分要領が分かってきたようです。
この教科書は初めから終わりまで全てラテン語で書かれています。本文はもとより、文法の説明もラテン語。練習問題も全部ラテン語作文です。そんな本で勉強できるのかと訝る人もいるかもしれませんが、それができるのです。新しい語彙や文法は全て文脈の中で与えられ、自然と理解できるように計算されています。それでも理解が難しい場合には、きれいなイラストや直感的に分かりやすい説明が欄外に添えられていて、理解を助けてくれます。
あまりに演繹的な従来の教科書で挫折した人は、ぜひOrberg の教科書を手に取ってみてください。良い教科書があっても一人で勉強するのは難しいと思う方はご連絡ください。
(広川直幸)
イタリア文化会館でこの教科書使いましたが、挫折しました。ここではどの様に進めていらっしゃるんでしょうか。
コメントを有難うございます。
事務担当、梁川と申します。
こちらの教科書を用いた授業「ラテン語初級」は一度始まると途中入会は受付けておらず、次の新規開講をお待ち頂くこととなりますが、ご参考までに、教科書について触れた過去記事のリンクおよび抜粋をご紹介致します。
「ラテン語初級は、これもまた定番になったHans H. Ørberg, Lingua Latina I: Familia Romana(教科書)とExercitia Latina(問題集)を用いている。本文を音読して、分からないこと気をつけるべきことを説明して、練習問題を解くというやり方で進めている。練習問題によって本文の理解度を確認することができるように作られているので、本文の訳読は基本的に行わないようにしている。」
https://www.kitashirakawa.jp/yama-blog/?p=42306
「ラテン語初級では、Hans H. Ørberg, Lingua Latina I: Familia Romana(教科書)とExercitia Latina(問題集)を用いて初歩から古典ラテン語を学んでいる。初めから終わりまでラテン語だけで書かれた教科書で、先ず文章を読んで、次にそれを真似して問題(ほぼラテン語作文)を解くという形式なので、コツをつかむのに少し時間がかかると思うが、慣れてしまえば、ラテン語を使う頭の回路ができてくるので、それを楽しみに頑張ってもらいたい。」
https://www.kitashirakawa.jp/yama-blog/?p=39603