担当の梁川です。
9/14(木)の記録。
秋学期のはじめに、絵本『フレデリック』(レオ・レオーニ)を読み、みんなに聞いてもらいました。
この中に出てくる「ちょっとかわったのねずみ」のフレデリックは、普段から、光や色や、ことばを集め、自分の中に蓄えており、「詩」というかたちにそれらを昇華させます。
彼の行為は描くことにも通じており、心から共感ができます。勿論、自然と向き合う態度においても。ですから「しぜん」「かいが」クラスのどちらでも折にふれて紹介しています。
『フレデリック』を読んだ後、園庭を散策し、池の周りの様子、季節の花や、そこに飛び交う蝶などに出会いました。
教室に戻ったあとは、思い思いに制作しました。
落葉の中に夕焼け色を見出す人もいれば、「フレデリック」そのものをモチーフにする人もいました。
描くことは、ときを留める行為であり、絵はその装置。想い出の保管庫です。
子どもたちが素敵な時間を過ごしているなと思いました。将来ずっと心に残る何かがここにありますね。