浅野です。
新渡戸稲造の『武士道』からベネディクトの『菊と刀』へと進みました。
日本論ということです。どちらも感覚的にわかる部分が多々あります。とはいえ、以下のような部分はショックでした。
ある女学校の校長は、上層中流階級の子女である生徒たちにヨーロッパの言語を多少教えておくべきだと主張した。その論拠はこうである。卒業生は結婚後、夫の洋書のちりを払ったあと天地を間違えずに本棚に戻せることが望ましい。
(ルース ベネディクト著、角田安正訳『菊と刀』(光文社、2008)pp.94-96)
そう遠くない昔にこのような主張があったということに衝撃を受けました。