「山びこ通信」2017年度秋学期号より下記の記事を転載致します。
『しぜん』B2
担当 森山 純
今学期からクラスのメンバーが5人に増え、男子の数が優勢になったことで非常に活発な雰囲気になりました。また、今までは同学年メンバーで構成されていましたが、今学期から1、2、3年生の混合メンバーになりました。今までは同学年特有の絆のようなものがあり、新メンバーが入ってもすぐになじんでいましたが、今学期はまだ学年の差に起因する心の壁が完全には取り除けていません。特に、普通の会話でも下の学年のメンバーが上の学年のメンバーからの何気ない一言に圧のようなものを感じてしまっている気がします。学年の差を取り除き、心をひとつにすることが残り3回の秋学期の課題です。
今学期初回は雨が降ってしまったため、屋内での活動になりました。私のクラスでは、「大雨の日はヘビと戯れる」と決めており、昨年も好評だったため私の飼育しているシマヘビを持って行きました。しかし、昨年はいなかった2人が予想以上の拒否反応を見せ、初回の開始5分で、悲鳴をあげて机の下に隠れ、涙目で帰りたいと訴えられる状況に陥ってしまいました。動揺する私を差し置いて,その状況を見事に打開したのは,ヘビに慣れた“先輩”たちでした。上手にヘビを扱うメンバーを見て、怖がっていた2人も徐々に近づき、わずか30分後には触れるようになり、帰り際には「次回も雨が良い」とまで言うようになりました。結果的に、「目の前の問題をチームで解決する」という、チームワークを産みだすとても良い体験になったのではないかと思います。今後は徐々に寒くなるにつれて、生き物探し以外の活動がメインになってきます。そこでまた、全員で協力するような活動を通してメンバーの心をひとつにしていけたらと考えています。