0601 山の学校ゼミ(倫理)

浅野です。

 

引き続きリチャード・ローティの主張を見ました。

 

彼はアイロニスト(相対主義者)を肯定します。絶対的な唯一の真理が存在しないということをポジティブに受け止めるわけです。翻って現代の日本では相対主義的な考えは広まっているものの、それがネガティブに受け止められているように思われます。その差は何かと考えると、アメリカでは一人ひとりがその都度ごとの真理を作っていくことに参与できるのに対し、日本ではその都度ごとの真理が与えられるばかりで自分がそこに参与できないという違いがあるのではないかと思い至りました。